びとのわ素髪ケア
bitonowa素髪care
私たちが日々お伝えしている
「素髪を心地よく美しく育てる方法」を
皆様の日々のセルフケアや自然美容に
役立ててもらえたら幸いです🌿
はじめに
びとのわでは
シンプルな髪ケアや素髪を育てたいお客様を
日々担当し、これまでに沢山のお客様から
「どうやって素髪を育てればいいんですか?」
「湯シャンていいんですか?」
「ハーブってどうやって使うんですか?」
「セルフヘナが上手くできない...」
「どんな食事が髪にいいんですか?」
などのご質問にお答えしています。
沢山の情報やプロダクツ(商品)に囲まれた現在、
環境に配慮したオーガニックプロダクツも沢山でてきて
それはとても良いことですし
色々なケミカルメニューやプロダクツを楽しむことで
心が弾んだり、気分転換を愉しむのも美容の良さですよね。
ただ反対に年々
ミニマリスト、断捨離、ゼロウェイスト、シンプルライフ、肌断食など
の言葉が注目を浴びるようになり、
多くのお客様や美容師さん達ですら、情報過多&多種多様な大量の
ヘアケア商品に疑問を感じる方が増え、その世界から
そっと抜け出し、ハーブケアやミニマム&シンプルな髪ケアや湯シャン暮らしを
楽しみたい方々も増えていることを感じています。
サロンでは、
そんな皆様に髪にも環境にも心にも負担のないケアを
お伝えし素髪を育ててもらうのですが、
「私の髪ってこんなに潤いがあったんですね!」
「私の髪もこんなに艶がでるんですね!」
「私の髪ってこんなにまっすぐだったんですね!」
「癖毛を活かせるようになりました!」
「初めて自分の自毛が好きになりました!」
と多くの方がご自身の素髪本来の潤いや艶を取り戻し
心地良い素髪生活を楽しんでいらっしゃいます。
こちらでお伝えする「びとのわ素髪ケア」は
*自然派ケアに興味があり試してみたい
*肌が弱く、ケミカルフリーの髪ケアをしたい
*食事や美容や生活そのものをシンプルにしていきたい
*環境問題や自然保護活動から環境に優しい美容を知りたい
*エシカル&ナチュラルな商品を応援したい
*肌断食をしているので髪ケアもシンプルにしたい
*ハーブや自然素材で素髪をケアしたい
などのご希望をお持ちの皆様へ
これまでに指導&施術させて頂いた経験をもとに
お伝えしていきますが
ひと月に髪が伸びるのは約1センチ半前後、
ショートの方だと1年前後、
ミディアムで2年、ロングで3年、
で、毛先まで全て生え変わり100%の素髪になるので、
残念ながら、数ヶ月で簡単に素髪に戻るわけでなく
行きつ戻りつの方や、挫折を繰り返す方もいらっしゃいますが、
日々の変化を楽しみながらご自身の素髪を発見してもらう
お手伝いができたら光栄です♪
髪の毛のおはなし
髪の毛は海苔巻きと同じ!
髪の毛1本1本が海苔巻きだと考えてみてください。
健康で美しい髪とは
ご飯(髪の成分であるタンパク質)がしっかり入っていて、
上質な具と上質な海苔(キューティクル)を使ってある高級なお寿司屋さんの
海苔巻きのような状態。
生まれた時は皆さんこの状態なのです。
しっとりとして艶やかで美味しそうで美しい海苔巻き✨ 髪も同じなのです。
反対に痛んでいる髪とは、
ご飯が抜け出てしまいスカスカ、海苔も薄くて鮮度の悪いものを使った
海苔巻きのような状態….
残念ながらたくさんの薬剤やヘアメニュー、合成シャンプー剤などが、
海苔をボロボロにし、ご飯を外に出してしまい、
ふにゃふにゃ&パサパサな海苔巻きにしてしまうのです….
つまり普通にシャンプーしてコンディショナーを
つけているだけで、痛んでいく事もあるという事??!!
残念ながら成分によってはあり得ます、、、
この状態にならない為に、髪の表面にも、内部にも
ケミカル成分でご飯がわりになるものを入れたり、
髪の表面につるつるサラサラしっとりする
コーティング剤をつけて
海苔がわりにすることが傷んだ髪には必要となります。
問題は
とりあえず見た目は何とかごまかせても、
合成界面活性剤などのケミカル成分は強い洗浄力で
皮膚バリアを壊し、
経皮毒となり、タンパク質変性をおこし、
かぶれや炎症など頭皮や身体に
悪影響を及ぼすこともあったり、
成分が、優しい主成分のシャンプーであっても、
プロダクツに入っている
多種多様な化学薬品、コーティング剤などはマイクロプラスティックとなり、
排水溝から海や川に流れて、魚が汚染され、
その魚を人間が食べる…
という負の連鎖が続いていく事もあり本当はとても心配です…
また子供などダメージがない髪や頭皮にまで
過剰な保湿剤、光沢剤、シリコンなどのコーティング剤、
香料などが
髪だけでなく毛穴にも入り込み、それらが詰まり、酸化すると
細毛や癖毛の原因となることや痒みなどの症状がでているのも心配です。
素髪の育て方
素髪を育てる為に必要な3つのコト
1つは 髪の基本知識と日々の食事の選び方を知ること
2つは 日々のお手入れに必要な素髪ケアを知ること
3つは 自然素材やハーブの使い方を知ること
<素髪の基本と育て方>
素髪を育てるとは
頭皮から生えてくる生まれたままの
「素髪」をそのまま美しく保つという事。
生まれた時から痛んでいる人はいませんよね。
髪を作る毛母細胞に栄養を送る為の良質な食事や
毛穴を塞がないケアも育てる為に大切です。
素髪とは
合成シャンプー剤やトリートメント剤、
ツルツル剤やサラサラ剤、しっとり剤などの
ケミカルコーティングに包まれた髪ではない
健康な毛母細胞から作られた潤いや艶を保ったままのすっぴん髪✨
とはいっても
実は殆どの方が生まれた時から、
シャンプーで髪を洗うのが当たり前の現代、
赤ちゃんの時にすでに素髪ではなくなっているのではないでしょうか?
または赤ちゃんの時や幼児の頃はお湯だけで洗い、潤いのある美しい髪
だったはずがいつの間にか、シャンプー剤や
色々な情報で選んだ商品を使いながら、
当たり前のように、自宅でもサロンでも美容を楽しんでるうちに
なぜかこどもの頃のような艶も張りも、潤いもなくなり、
それを直す為にたくさんの化学成分でコーティングされた髪を
「自分の髪」
と思っているかもしれませんね。
艶がほしい!潤いがほしい!と思う方は多いのですが、
艶とは光が均等に当たれば反射により(面を整えれば)
どんなに痛んだ髪でも実はツヤツヤ艶髪に見せることは可能です。
(よくSNSや動画などで髪を櫛ですくって
プルプルに見せている画像がありますが、まさに光の成せる技です)
でも
本当の素髪は、艶の前に、まず潤いがあり、さらに髪に重さがあります。
ぜひご自身の髪の変化を楽しみながら育てていきましょう♪
1年後2年後には驚きの変化がおきますよ。
自分の髪を知ってる?
自分の髪を診る&知る
意外としらない自分の髪。
まずは
洗面所で鏡の前に立ち、片手に手鏡を持って、くるっと
後ろ向きになり、鏡に映るご自分の髪、艶、痛み、毛先と根本、
ご自身の骨格、髪の色、髪の太さ、毛流れ、毛の生える方向、白髪の場所、
襟足の生え癖、髪の痛み具合、耳の位置、襟足の高さを
しっかり診てみましょう
髪をめくってみると
立ち上がって生えている部分と頭皮に沿って
寝て生えている部分があったり
場所によっては癖の出方が違いうねりの方向も白髪の量も違いますよね。
同じ髪質や毛量でも、生え癖(毛流)によっては全く違う印象になります、
例えば、
髪が立ち上がって生えている方
(バリカンで坊主にすると、毛が立ち上げる方)
は膨らむ事に困り、むやみに梳いてしまうのですが、
するとより短い毛が立ち上がりどんどん膨らんでしまいます....
また落ち着かそうと
ベタベタ保湿系のプロダクツやバームやオイルなどを
塗ったりする方も多いのですが、
湯シャンなどでは落ちないので、いつのまにか
オイル毛(髪の内部にまでオイルが入りこみ、酸化しゴワゴワバサバサになる状態)
となり、酸化臭やごわつきでスタイリングそのものができなくなってしまいます。
本来、自分の毛流や生え癖を知っておけば、
髪質や毛流に合わせたヘアスタイルを選べるようになり、
手入れの大変なヘアスタイルで悩むこともなくなりますし、
無駄なプロダクツを買う必要もなくなりストレスもなくなりますよね、
その為に
まずは自身の髪や骨格を知っておくのは大切です。
そして、
これらを美容師さんと共有し、不要なものを薦めず
素髪の美しさや心地よさを知り、
何でも相談できる自然派の美容師や自然派美容室を探すこと!
これもとても大事なのですが
なかなか見つからない、、、との声も聞きます....
ですが!
普通のヘアサロンに通っていても
お気に入りの美容師さんが自然派美容師さんでなくても大丈夫。
素髪ケアは家で、自分だけで楽しむ事ができるので、
まずは是非、このページを役立ててみてくださいね。
あなたが美しい素髪になれば、反対に美容師さんが
その訳を聞きたくなるはずです^^
自然派美容師になりたい!という美容師さんがいたら
是非このHPを伝えてくださいね。
髪質のおはなし
髪質のお話
硬い髪、うねる、髪細い髪、太い髪、柔らかい髪、
本当にたくさんのタイプの髪質があります。
よくあるお悩みで多いのは癖毛に関する事なのですが
子供の時はストレートだったのに、
思春期を迎える頃からうねりが出る方や、
産後から強い癖が出る方、40〜 50代に入り白髪が増えた頃からクセが強くなる方、
などそれぞれ時期も異なり、大きくウェーブ状にうねる方や、
生えてきた時から水分量が少なく髪の毛一本一本が縮れていくような癖
として出てくる場合もあります
原因には遺伝ももちろんありますし、ホルモンバランスや栄養状態、老化によっても
癖毛になることがありますが
その他の原因としては、
使っているプロダクツの成分によるものもとても多く、
毛穴に化学成分や皮脂がつまり、酸化し、
過酸化脂質となり毛穴を狭くして、癖毛になっている場合も多々あります。
サロンでハーブケアを定期的にされているお客様を見ていると
よくあるのですが、食生活の見直しやヘナやハーブ、クレイなど自然素材で頭皮を
クレンジングしトリートメントケアを取り入れていく事で
いつの間にかケミカルの弊害もなくなり、
自然に頭皮の余分な油脂が減り、毛穴が洗浄され、見違えるほど髪が素直になり
扱いやすくなる方が多くいらっしゃいます。
癖毛の方の場合
パサパサしていたり曲がっていることで光の反射がバラバラになり艶が出にくく、
自分の髪を「痛んでる」と思われている方が多いのですが、
強いパーマやカラーをしていないのでしたら、決して痛んでいるわけではないので、
ベタベタと保湿を歌うスタイリング剤やトリートメント剤を使う事はせずに、
食事(昔ながらの油脂のすくない和食が一番です)
に気をつけてヘナやハーブなど自然なもので優しくケアすることをぜひ楽しんでみてください。
ヘナには保湿をしてくれる働きもあり、
癖毛さんには特にお勧めのトリートメントです。
そして、癖毛の場合(縮毛タイプの方)に1番大切な事は
すでに生えてきた時から水分量が少ないのですから、
とにかく痛めないこと。
残念ながら通常の美容室で進められる縮毛矯正はダメージの強い
メニューです、カラーリングと同じように、
1ヶ月後、2ヶ月後、根本からはまた自毛(癖毛)が生えてきます、
つまり癖毛部分とストレート部分が混ざり合う時期ができるという事、
(根本がモコモコ、その先は真っ直ぐという状態)
その為
リタッチ(根本ケア)のメンテナンスは定期的に必要になりますし、
お手入れは費用もかかりますし、
アフターケアに使うプロダクツも色々必要になりますので
よく考えてから施術を検討してくださいね。
また、毛量を減らしたいからといって、
むやみにすくことも気をつけてください、
「梳く」と言うのは
全体の毛量を減らす事はできません、
あくまでも、毛先の毛量は減るので、軽く感じるのです。
そして、すいたことで短い毛が増えるという事にもなるので
生え癖によっては短い毛どんどん立ち上がろうとして膨らみ、
より落ち着かない状態にる事もありますので、気をつけてくださいね。
また、
アイロンやコテなどが必要になるヘアスタイルも要注意です!
サロンでもご新規様によく見るのは
美容師目線でみると、とてもきれいに軽さの出るカットをしてあるのですが、
これはアイロンやコテなどが必要なヘアスタイルなので、
アイロンもスタイリングも全くできないお客様の場合、
ただただ毛先や表面がパサパサ&ボサボサ
な状態になり「助けてください〜」という方がいらっしゃいます。
アイロンなど使いたくない、使えない、などスタイリングができない場合は、
むやみに軽くせず、毛先の重さを大事にしたヘアスタイルを
美容師さんにお伝えしましょう。
尚、
ちょっと悪者になりつつあるセニングカット(梳きハサミを使うカット)
なのですが、梳く事が必要な髪質やスタイルももちろんありますので、
一概に梳く事が悪い訳ではない事もご理解下さいね^^
ブラシとブラッシング?
ブラシとブラッシングの意味
美しい良い髪を育てるには
毛母細胞を元気にしておくことが何より大切です。
毛母細胞を元気にするには
栄養と共に血流やリンパ液の流れを良くしておくこと、
それにとても良い効果があるのがブラッシングなのです。
いつ?どんなブラシ?目的は?
1日2回、2つの目的で、2種類のブラシが必要です。
1つ目は
*朝起きたとき 又は 夜寝る前に使います
*洗った綺麗な髪に対して
*目的は、マッサージと艶出し
*ひたすらオールバックにとかし血流促進
*自然素材のブラシで(猪毛、豚毛、竹、木製など自然素材のブラシや櫛)
2つ目は
*シャンプー前にお風呂場で使います
*汚れた髪と頭皮に対して
*目的は、ほこりや角質の汚れを浮かすクレンジング
*毛流に逆らうように頭皮の角質を掘り起こす。
*ナイロンやプラスティック製で、洗えるブラシ
<2つの異なるブラシが必要なワケ>
どんなブラシを使っていますか?
と聞くと「動物の毛のブラシを使っています!」と言う声が多く
これはとても良い品ですが、
獣毛ブラシ(猪毛や豚毛)
はきれいな洗った髪に対してツヤを出したりマッサージするために
使う仕上げのブラシと言うことをご存知ですか?
獣毛のブラシは洗剤でゴシゴシと洗えません。
ですから洗う前の皮脂汚れが多い頭皮や髪に使うとブラシが汚れ、
常にブラシの洗浄が必要になり、最終的に獣毛ブラシが痛んでしまいます。
そのため
シャンプー前にはゴシゴシ洗える
ナイロンやプラスチックのブラシがオススメです。
お風呂に持ち込みよくブラッシングしたら、
そのまま汚れたブラシもよく洗って清潔に保ちましょう。
皮脂が多い方の場合は、ブラシに皮脂がつき真っ白になる事も
ありますので、常に確認して洗いましょう。
(食事内容などを変えると汚れも少なくなってきます。)
クッションブラシやパドルブラシは、
中に水が溜まってしまうので、
できればメンテナンスしやすいものがおすすめです。
<ブラッシングをマスターする!>
1) 先に毛先のもつれや絡まりを優しくほぐします。
2) 毛先から少しずつ根元に向かってとかします。
決していきなり根元にブラシを入れないでください。
絡んだり引っ張ったりは痛みの原因になります。
3) シャンプー前のブラッシングの場合は、
ナイロンブラシを片手にしっかり持ち、
根元の角質を掘り起こすように手首を回転させながら、
地肌全体をブラッシングします。
ロングの方は顔を下に向けてブラッシングすると楽です。
ブラッシングをしっかりしていると
雪が降るように古い角質、つまりフケがたくさん出てくるかもしれません。
でもこれは古い角質ですので全く問題ありません。
血行も良くなり地肌の汚れもほとんど取れていきます。
このブラッシングをしっかりしてあげれば、
1日家にいた日などは湯シャンだけで本来は充分なのです。
反対に
沢山汗をかいたり、油脂の多い食事をしたり、お湯をかけた時に
頭皮がぬるっとした時には、洗浄剤(ハーブや石けん、シャンプー剤)が必要です。
自分の頭皮がどんな状態かをしっかり確認しましょうね。
洗って乾かした綺麗な髪に対しては、
獣毛や竹など自然素材のもので、とかします。
リンパの流れは頭頂部から襟足に向かって流れているので、
オールバックにひたすらとかすだけでもマッサージになり血流促進の効果もあります。
<マッサージの意味>
簡単にお豆腐パックで説明すると、
頭蓋骨は豆腐パック、豆腐は脳みそ、その間の液体がリンパ液や血液、体液となります。
この水が濁らないように循環させるのに効果があるのがマッサージなのです!
強く揉む必要はなく、皮膚を揺らす&動かすだけでも、
体液が循環しますので、ブラッシングだけでもよい効果があります♪
育毛、脱毛、頭痛、などにも有効ですので、是非取り入れましょう。
何で洗えばいいの?
シャンプー の選び方
「結局どんなシャンプーがいいんですか??」という声も
よく聞きます。
目眩がするくらい、世の中にはものすごい数のシャンプーがありますもんね。。。
最近は私たち美容師も把握できないくらい、
たくさんのオーガニックやエシカル、
無添加、自然派シャンプーと呼ばれる商品が出てきました
環境や人体に配慮した商品が多くなる事はとても嬉しいことです。
ただこのオーガニックブームに乗って世界中に溢れてきた
ヘアケアプロダクツはオーガニックであっても
ナチュラルであっても明らかにコストがかかりすぎている、
プラスチックパッケージや継続して購入できないような高価格、
雰囲気だけの曖昧な材料表記など...
残念ながら納得のいく商品ばかりでは
ありません…不要なものも多く溢れてきてるように感じています。
そして自然派美容師として感じるのは、
カラーやパーマなどケミカルでのダメージがない
素髪さんにとっては、不要な成分がとにかく多すぎる事が
一番の問題のような気がしています
特に最近の液体シャンプー剤は
皮膚や髪に負担のある合成界面活性剤タイプの商品は減り、
負担のすくないアミノ酸ベースの界面活性剤タイプが多くなり
皮膚や髪には優しいのですが、
洗浄力が弱い為に、汚れがちゃんと
落ちていないまま、そこに大量の保湿剤、光沢剤、コーティング剤などの
補助剤が多く入っている事で、毛穴には皮脂に加えて保湿剤などの成分がつまり、
頭皮のかゆみや酸化臭や、細い毛しか生えてこないなどの
悩みにつながっている事がとても心配です。
特にカラーやパーマなどをしてない素髪さんの場合は、
そもそも痛んでないのでダメージを補修する、
保湿剤&光沢剤&コーティング剤などは不要ですので、
合成界面活性剤でない安心できる洗浄成分であれば、
できるだけ余計な成分の少ないシンプルなものを選びましょう。
簡単な選び方は、
裏にカタカナ表記の成分が出来るだけ少ない商品、
できれば最初のほうに記載されている成分がメインの界面活性剤や洗浄成分となるので、
まずは検索してみるのがおすすめです。
例えば
主成分に「ココイルメチルアラニン」とあれば検索するだけで、
アミノ酸ベースのシャンプーなのか?さっぱりタイプか、しっとりタイプか?
洗浄力の強さは?刺激は強い?又は弱い?
などの特徴も今はすべてネットでわかります。
自分が使っているシャンプー剤の主成分が合成界面活性剤なのかわからない場合や、
調べるのは面倒だという場合は薬局でなく自然食品のお店などで
お買い物されるとまずは安心です。
そして
素髪を育てて伸びるまでは、出来るだけ
食事を変えて体内から皮脂のコントロールをしていきましょう。
食べ物の影響はとても大きいです!
先にお伝えしたブラッシングで根元の角質をしっかり落としたら
後はお湯で地肌をよく洗い、髪の毛もよく流せば、食事に問題がない限り、
本来は、ほぼきれいに過ごせる方も多いのです。
または、液体シャンプー剤を使わなくても
天然の洗浄成分が含まれる、自然素材のお豆や木の実やクレイ、
やハーブの「粉」などを溶かしたお湯の中で、ハーブ湯シャン
(髪や地肌を洗うこと)で
皮脂を優しく落とす事ができます。
さらに湯シャンより少し洗浄効果のある、
和紡布や絹の布などで、頭皮を洗う布シャンもとてもおすすめです^^
赤ちゃんの沐浴のように優しく肌をガーゼで洗うような感じです。
やり方は簡単!
頭に布をかけてその上からシャワーを当てながら頭皮をあらいます。
これらはまさに本格的なエシカルな自然派のシャンプー♪
もっとナチュラルでシンプルなヘアケアはありますので、
本来髪が持っている潤いを過剰に取りすぎない。
優しく快適に洗えるシャンプー素材をぜひ楽しんでみてください。
湯シャンのおはなし
湯シャンと減シャン
湯シャンに注目する方が増えてきて、トライする方も増えてきましたね。
私たちから見て「湯シャン生活」を
快適に楽しめている方は
1) 油脂の少ない昔の和食をしている
(ご飯、お味噌汁、糠漬け、焼き魚などの和食、
蒸し料理メインで、揚げ物やオイルを使わない
調理法をしている。
洋菓子や洋食、お惣菜などの油脂は頭皮から
でてきて過酸化脂質の原因になります)
2) ブラッシングを必ずしている
3) 睡眠をしっかり取っている
4) 頭皮の状態に合わせて、
ヘナやクレイなどで頭皮のクレンジングケアをしている
5) 体質的に、乾燥肌の方
美容師として一番心配なのは、
頑なに「湯シャンがいい!」と信じて、
ベトベトをそのまま続けて、
最終的に脂漏性皮膚炎になってしまう方や、
本人は気づかないまま頭皮の過酸化脂質が増え、酸化臭、、、
や髪もオイル毛になり、
頭皮の炎症が広がってしまう方です。
脂漏性皮膚炎とは、常在菌(マラセチア菌)のバランスが崩れ
強い痒みや赤みがでて顔にまで広がる事もあり
原因の一つには、洗浄不足により過多な皮脂でマラセチア菌が異常に繁殖してしまう
事なので、頑なに『湯シャン!』だけにこだわらないで
まずは清潔にするという事も頭皮にはとても大切なので、
段階を経て湯シャン生活に入っていきましょうとお伝えしています。
まずお伝えしたいのは、
上記にも伝えましたが、なにより事前の皮脂のコントロールが必須!という事。
シャンプー剤を使っていなかった昔の人と、
加工食品や油脂の多い現代の食事は身体の中がおおちがい!
とにかく現代は食事からの油脂の摂取量が多い、、、
その油脂は、頭皮からでて詰まります。
皮脂のコントロールに最適なのは
シンプルな昔ながらの和食で過ごす事、それが
最短で頭皮の皮脂をコントロールでき、
湯シャン生活を快適に過ごせるコツです♪
そして湯シャンにするという事は
ケミカルによるツルツル剤サラサラ剤が
一切無し!という事になり髪の素材が剥き出しになるので
カラーやパーマ、縮毛矯正などのケミカルメニューによるダメージが
ある場合は、物理的にダメージ部分が引っかかるなどのストレスがでてきますので
まずはとにかく痛めないことと、
痛んでいる部分をカットしなくすことが快適に楽しめるコツです。
もしパーマやアルカリカラーをこれからも楽しみたい場合は、
ダメージ部分を保護しつつも、頭皮や毛穴は傷めないように
全体を染めず部分的にハイライトにするなど頭皮を傷めないように
大事にしていきましょう。
家から出なかった日や、食事をシンプルにできた日は
湯シャンもでも不快にならずに過ごせるはずです。
<まずは減シャンを>
先にお伝えしたように、
湯シャンだけで、日々を過ごせるようになるには、
身体全体の準備が必要です。
(皮脂のコントロール、食事内容、自律神経、全てが繋がります)
ですので、まずは今のシャンプーを使いながら、
量や、回数を減らしていく、減シャンを取り入れつつ
頭皮の環境を変えていきましょう。
トリートメント剤を使う時も毛先にだけ、ほんの少しだけ
にしてみましょう。
(カラーやパーマをしていないなら無しでも大丈夫です。)
ヘナやクレイでのパックやクレンジングも効果的です。
1ケ月目
湯シャンの日→シャンプーの日→湯シャンの日→シャンプーの日
2ヶ月目
湯シャンの日→ハーブ湯シャンの日→湯シャンの日→ハーブ湯シャンの日
3ヶ月目
湯シャンの日→湯シャンの日→ハーブ湯シャンの日→湯シャンの日→湯シャンの日→ハーブ湯シャンの日
という感じで数ヶ月かけて交互に徐々に皮脂のコントロールをしていきましょう。
木の実で髪をあらう?
シャンプーは木の実?液体?固形?石けん?
当たり前のように、ボトルに入った液体をシャンプー
と思われる方がほとんどだと思うのですが
実は
髪や地肌って、固形の石けん(純石鹸)でも、
木の実や穀物やハーブの粉で洗う事もできるのです。
びとのわサロンでは、
このハーブ湯シャンがメインのシャンプーとなり
多くのお客様も楽しんでいます♪
木の実?と驚かれる方も多いのですが
ムクロジや椿の実((種の部分)小豆などには
天然のサポニン成分(洗浄成分)があり、
これらで髪や頭皮の汚れを落とす事ができるのです。
インドハーブにもシカカイやアムラなどの植物の実があり
髪を健やかに洗うことができます。
固形石けんやハーブの粉シャンプーで洗う一番のメリットは
長ーい歴史からくる安全性と
液体には水分を腐らないようにする保存料や変質しないようにする薬剤が
色々必要になるのですが、粉であることでそれらが不要な事と
さらに、余計な保湿剤、光沢剤なども入らないので
シンプルに「洗う!」ことだけに集中した洗髪が可能に
なり頭皮の負担がぐっと減ります。
頭皮についてはどんな方でもすっきり無垢な心地よさを
感じられるシャンプーとなります。
粉シャンプー(ハーブ湯シャン)
の楽しみ方
<インドハーブの粉シャンプー>
アーユルヴェーダという自然療法があります、
沢山の薬効や洗浄効果、鎮静効果のあるハーブ
(シカカイやアムラなど)をブレンドしたパウダーミックスで
ヘアケアやボディケアオイルなどに使うのですが、
髪を洗う際は、このハーブパウダーをお湯に溶かしたハーブ湯に
優しく髪や頭皮を浸し洗うだけで、
頭皮を健やかに保ち、汚れを落とし、消炎作用、など沢山の効果をもつ
シャンプーになります。
日本では栽培されていないハーブもあるので、
インド産のハーブになりますが、
同じアジア人として、黒髪にはとてもよい洗髪粉となります。
香りはかなりスパイシーなので、好みは別れるかもしれませんが、
洗い上がりはとても軽やかになり、洗浄力も優しいので
ヘナをしている方には特に相性のよいハーブ湯シャンとなります。
ただし!稀に植物アレルギー反応がおきる場合もありますので
特にシカカイなどのハーブを初めて使う場合は
パッチテストを行う事をおすすめします。
又、粉状ですので
容器に入れる際や、使用する際に、舞った粉を吸い込んでしまうと
咳やくしゃみが出て、アレルギー症状となる方もいるので、
そこは注意が必要です!
目に入ると沁みるので、こちらも注意を。
<和ハーブの粉シャンプー>
こちらは、まさに日本古来の自然なシャンプー。
洗浄には上記で伝えた、あずきや、無黒字、椿、
そして穀物、糠、小麦粉、月桃、よもぎ、炭、ふのりなどの海藻、
色々な和ハーブや木の実にも優しいサポニン成分や洗浄効果や
皮膚を整える薬効があります。
昔の日本人は糠袋をもんだ湯を
桶にはり、その中に髪や頭皮を浸し、洗っていましたし
うどんを茹でた残り湯でも実は髪を洗えますよ。
先に伝えたインドハーブに、
ムクロジや椿粉、あずきなどを混ぜて
自分だけのオリジナル粉シャンプーも作る事もできます。
手作り化粧品材料店でも、色々な自然素材パウダーを
買う事ができます。
ただし、どんな自然素材でもアレルギー反応がないとは
言えませんので、常にパッチテストなどを先に行ってから
使ってくださいね。
あくまでも、自然素材を楽しみたい方だけにおすすめの方法です。
粉シャンプーは優しいサポニン効果で、汚れを優しく落とし
当時の方は美容を楽しんでいたのかもしれませんが、
それが可能だったのは、やはり食事の内容にカギが!
上質な湧き水が豊富で恵まれた魚介や海藻で出汁がとれ
美味しい米があった日本においては油を使わない料理で、
十分に美味しくしっかり食事がとれた日本人は、
頭皮から過度な油が出る事もなく、優しい自然素材のサポニン成分だけで、
汚れがとれたのだと思います。
残念ながら現代人の身体の中も頭皮も当時とは違いすぎて
優しい洗浄剤では汚れを落とす事ができないのだと思いますが、
昔の食事や生活を見習えば、今からでも十分取り得れられる和の美容です!
これまで沢山の方が粉のハーブ湯シャンをベースに
快適な素髪生活を楽しんでいらっしゃいます。
びとのわサロンでもハーブを色々ブレンドして20年以上使っています^^
ハーブ(木の実)湯シャンの洗い方
よ〜くブラッシングの後、
お湯だけで、頭皮をよく予洗いをします。
↓
洗面器か、洗面台のシンクにお湯をはります。
↓
その中に洗髪パウダーを大さじ1〜2杯入れます。
↓
優しく混ぜてハーブ湯をつくります。
(粉が舞ってくしゃみがでる場合、ペットボトルにそーっとハーブとお湯をいれて良く振り、溶かしておいたものを作り、お湯にいれるのもおすすめ))
↓
ハーブ湯の中にしっかりブラッシングした髪と頭皮をそっ〜と浸し、
左右に頭皮を動かしながら良〜〜〜く地肌を洗います。
カップでハーブ湯をかけながらでもいいですし
荒い櫛で優しくとかし洗いするとさらに良いです
↓
ハーブ湯を全部頭にかけて捨てます
↓
新しいお湯の中で数回、又は、シャワーに変えて、
荒い櫛でとかしながらよく頭皮と髪をすすぎます。
コンディショナーなどは不要ですがダメージのある方は毛先のみ塗布して、よくすすぎましょう。
↓
タオルドライして、乾かします。
*ハーブ湯を先の細いボトル(ドレッシングボトル)に入れて、
直接ハーブ湯を頭皮にふりかけながら、頭皮を洗う方法もありますが、
頭皮も髪も、万遍なく洗うには、上記の方法が個人的にはおすすめです。
<粉シャンプー商品のご紹介>
アーユルヴェーダハーブをブレンドした粉シャンプー
マハラニ薫る髪
和ハーブやよもぎをブレンドした粉シャンプー
石けんの楽しみ方
石けんで髪を洗う
上質なオイルで作られた手作り石けんなどは、天然のグリセリンが
豊富で、優しい使い心地に、歴史も長く洗浄効果もある、
安全なシャンプーと言えます。
(液体ポンプタイプや固形タイプがあります)
ただし!
最近は成分が合成シャンプーと同じような界面活性剤入りの
自然派風な石けんやシャンプーバーが販売されているので、
出来るだけ原材料を調べてみて選ぶようにしましょう。
(シンプルな石けん素地だけの純石鹸、シャボン玉石けんなどが安心です)
歴史も長く安全性も高く頭皮にもとても良いので
乳児さん、幼児さん、ショートの女性や男性には
とてもおすすめな石けんシャンプーなのですが、
残念ながらデメリットもあります、、、
なぜなら水道水のカルキとせっけんの成分がくっついてしまい
上手に洗わないと、金属石けん(せっけんカス)ができてしまい、
長い髪の場合は、せっけんカスがキューティクルに入り込み(髪に付着し)
ベトベトになってしまう事があるのです、、、
特に痛んだ髪には、石けんカスがへばりつきなかなか落とせません、、、
(蝋燭をかけたような状態というか、、、
髪がねっとり束になってしまいます)
サロンでも、「助けて〜〜」という状況になった方を
たくさん拝見してきました、、、
もしブラシに真っ白に石けんカスが付いてしまう場合は
上手く洗えていないので、ハーブ湯シャンなどに変えるほうがよいかも
しれません。
成功するには、石けんの量は多め、リン酢は少なくがポイントです!
ポンプタイプの石けんシャンプーの場合10プッシュは使ってください。
<石けんカスを解決するには>
*2回洗いを徹底して、しっかり汚れを取る!
一度目のシャンプーで泡立ちが悪い場合は、軽く洗いすぐに洗い流して、
再度2度目にタップリの石けんを付けしっかり泡立てて
頭皮をもみ洗いする。
(泡がすぐ消える場合はまだ汚れが残っているという事)
泡が消えなくなったら、汚れは落ちたという事なので、よく濯ぎましょう。
毛量の多い方は頭皮が洗えていない場合や、
流す時も残ってしまうので、荒めの櫛でとかしながら
すすぐのもおすすめです。
*酸リンス(クエン酸やお酢など)の濃度に気を付ける!
石けんで洗った後は、アルカリに傾いた状態となるので、キューティクルも開き広がりごわつきます。
それを中和する為には(キューティクルを閉じる)酸リンス(クエン酸やお酢など)をする事で、
さらさらに仕上げる事ができ頭皮の乾燥も防げますが!!!
クエン酸リンスを適当な濃度で使わないでください!
これはとても多いのですが、自己流の酸リンス(クエン酸の顆粒やお酢を適当に使うなど)の濃度が高いと
酸が強すぎて、反対に髪がギシギシになってしまいます、、、
というか反対に痛んでしまいますので、
できれば濃度の安定した石けんシャンプー用に販売されているペアのリンスを使うことをおすすめします。
ヘナしている人は気をつけて〜
石けんは洗浄力がも高いので、毎日洗いすぎると皮脂が取れすぎて
反対に乾燥し、身体はどんどん皮脂を出し過ぎてしまう事と、
ヘナをしている方は洗浄力により色も取れやすいので、毎日ではなく
湯シャンやハーブ湯シャンなどと、うまく使いわけする事がおすすめです。
石けんはあくまでも汚れを感じてしっかり洗いたい時だけ使うのがおすすめです。
石けんでの洗い方
ブラシでしっかりブラッシング、汚れを取ります
↓
お湯でよ〜く頭皮を洗います。
(毛量の多い方は荒目のシャンプーブラシを使いながら湯シャンを)
↓
石鹸を髪でなく、頭皮にたっぷりしっかりのせ、
固形石けんならぐるぐる円をかくようにこすりつけ
(泡ボトルの場合も8〜10プッシュ位多めに使います)
お湯を垂らしながらよくボフボフに泡だてます。
↓
マッサージするように、たっぷりの泡で頭皮を洗います。
特に後頭部下あたりが洗えていないので、念入りに。
↓
一旦洗い流し、再度せっけんをつけ、
しっかりボフボフにして頭皮をしっかり洗います。
(2度洗いを基本に。泡がすぐ消える場合は、汚れが残っているか、
せっけんの量が足りない状態です)
↓
シャワーを頭皮にあてながら、あらい櫛でとかしながら、
よくあらい流します。
↓
よく流したら、
販売されている石けん用リンスを塗布、又はお酢小さじ1などを
洗面器のお湯にとかしまんべんなく髪にかけます。
(クエン酸の顆粒を使う方は量に気をつけて!多いと髪が痛みます!)
↓
シャワーでとかしながらよく洗い流します。
↓
よくタオルドライしたら、ドライヤーでしっかり乾かします。
根本にドライヤーの風がいくように乾かすと癖やうねりが消え
ボリュームも艶もでます♪
この時点でベトベトしてしまってる場合は、
石けんカスがついてしまった状態です、、、、
石けんの量が少なすぎor汚れがとれていない、などが原因ですので
次回はしっかり洗いましょう。
石けんや洗剤などについてしっかり学びたい!方は
ぜひ、石けん百科をお読みくださいね。
その他のおすすめシャンプー
粉シャンプーも、石けんシャンプーも、
使い心地がイマイチ、、、まだケミカル部分が残っていて
粉シャンプーも石けんも難しい場合には、以下のシャンプーは
アミノ酸ベースで洗浄成分が優しく、過多な保湿剤などが少ないので
おすすめです。
あくまでも毎日の使用ではなく、湯シャンを挟みながら
使用してみるとよいかも。
ヘナと藍の楽しみ方
ハーブとヘナとインディゴの楽しみ方
基本の素髪ケアがわかってきて、
私も始めてみようかな?と思われたと思うのですが、
最後にご紹介したいハーブに、ヘナとインディゴ(藍)があります。
ご存知ない方は、
「ヘナ」と検索すると多くのサイトや写真付きの詳しい説明サイトや
YouTubeにもヘナ動画が沢山あると思うので、
全くご存知ない場合は、ヘナを製造販売している
ヘナメーカーさん(ナイアードさん、グリーンノートさんなど)
のサイトをまずはじっくりご覧くださいね。
<たいせつな事>
ヘナも藍も自然素材ですので、
植物アレルギーの可能性はゼロではないので、
必ずパッチテストをされる事をおすすめします!
ノンケミカルな髪ケアで素髪を育てていきたい皆さんが
一番困るのが、
モワモワしてしまう梅雨どきや、
パサパサに乾燥してしまう時期のトリートメントに何かほしい!
癖毛をノンケミカルでトリートメントしたい!
白髪がチラチラでてきた時に、ハーブで染めてみたい!
多くなってきた白髪をブラウン色にしたい!
というお悩みの時。
そんな時に大活躍するのが
ヘナとインディゴ(藍)なのです!
まずは順番に、ご説明を。
ヘナというハーブ
ヘナとは?
ミソハギ科の植物で、インドのアーユルヴェーダ(伝承医学)では、
古来から薬草として親しまれたハーブ🌿です。
日本に入ってきてそろそろ25年以上経つでしょうか?
びとのわサロンもその当時からヘナを使い、施術も20年以上してきました。
今では自然食品店やコスメ雑貨屋さんなどでも普通に見かけるように
なりましたし、ここ15年ほどでヘナをメニューにするサロンや
ヘナ専門サロンもかなり増えましたね。
使い方も色々
1)湯シャンで過ごしたい方や、癖毛を落ち着かせたい方、保湿の為のトリートメントに。
2)白髪が気になってきた方には、ヘナのみ、又はヘナとインディゴのブレンドで白髪に色が入ります。
3)毛穴のクレンジングや頭皮パックには、ヘナに和ハーブや、アーユルヴェーダハーブをブレンドして使用
などを上手に使いこなす事で、素髪や白髪をより美しく快適にお手入れできるようになります。
ヘナするとどうなるの?
🌿 ヘナペーストを髪に塗布して時間をおく事で、髪をコーティングし、
保湿などトリートメント効果がある。
癖毛の方は、続けていく事で癖が落ち着いてくる方が多いです。
🌿 ヘナのローソニアアルバという成分が髪の中のタンパク質と反応して
白髪部分にはオレンジの色素入り染まります。
基本的に黒髪部分は色が変わりませんが、髪が細い方や色素が
もともと髪色の薄い方は、全体がほんのり明るい髪色になります。
🌿 毛穴の汚れをとるクレンジング効果で皮脂詰まりがすっきりします!
といい事が沢山ありますが、残念ながら
デメリットは、
💦 ヘナのオレンジ色(染まるのは白髪のみ)や香り(お抹茶や畳のような香り)が好みでない方もいる
💦 パーマがかかりにくい、パーマがとれやすい、カラーの色は変えにくい、
ブリーチしても色味が完全にとれない、などケミカルメニューと共存するのがやや難しい、、、
通常のヘアサロンではヘナ毛は歓迎されない事も多々ある点です….
💦 染め上がるまで、時間がかかる。
加温無しですと1時間前後はおかないと十分に染まらない(白髪を染めたい場合)
💦 天然100%ヘナがメニューにない美容室もある、、、。
ヘナの知識があまりない美容師さんも多い、、、
💦 カラーなどで痛んでいる場合は、ヘナの収斂作用やキューティクルに入り込んだヘナにより
ギシギシになる事もある、、、(一時的です)
ですので、あくまでもこれからも素髪を育てたい!
ノンケミカルな髪ケアをしたい!
という方で、上記のデメリット部分が気にならなければ
おすすめなトリートメントハーブとなります。
びとのわサロンで、施術して差し上げたいのですが、
遠路や地方の皆様は、
いきなりセルフヘナで試す事ももちろん可能ですが、最初は
ヘナ専門サロンや、自然派美容室などで施術をうけるか、
ノンケミカルでのヘアケアに理解があり、ヘナの知識や経験豊富な
自然派美容師さんを選ばれる事をおすすめします。
<セルフヘナの始め方>
*事前にYouTubeなどでたくさんあるヘナ動画をみておくとよいです。
*ヘナのみでしたら事前のシャンプーはしなくても大丈夫ですが、
藍を混ぜる場合は、皮脂や油分がないほうが染まりがいいですし、
水分を弾く撥水毛の方は濡らしたほうがヘナが浸透しやすいです。
<びとのわ式のおすすめ方法>
用意するもの
泡立て器
ボール
40度くらいのお湯
頭を包むタオル(汚れてもいいもの)
キャップ
ゴム手袋
1)まずパウダーをボールに入れて、ダマがないようによく混ぜます。
↓
2)40度くらいのぬるま湯を少しづついれて、練ります。
焼く前のホットケーキのような
硬すぎず、ゆるすぎずのトロリとしたペーストにします
↓
3)カラー用の刷毛(くしと刷毛が合体したもの)や手で
ヘナペーストを髪に塗っていきます。
トリートメント目的な場合は、毛先や中間をメインに塗布。
白髪の気になる方は、根本の白髪や白髪の気になるところにべっとり塗布します。
*顔周りに短い白髪のある場合はキッチンペーパーを
切ったものを生え際に貼り、白髪をヘナに密着させましょう。
↓
4)塗りおえたら、先に汚れてもいいタオルで頭を包みましょう。
(自分の体温からの水蒸気による液だれ防止の為、先にタオルをまく)
その上から、キャップやラップをかぶり、1時間程放置し、
その後お湯でよ〜く流します。
↓
5)荒目の櫛でとかしながらしっかり流す。湯シャンするだけでも十分ですが、
ハーブの粉シャンプーで軽く洗うのもおすすめです。
(洗浄力が強いとヘナが落ちてしまいます、数日は発色効果が続くので、
しっかりシャンプーはしないほうが色が持ちます。
ただ
髪の長い方は、ヘナが残る分水滴などで白いブラウスなどに色移りする事もありますので注意を)
↓
5)できるだけ自然乾燥で発色を促し、その後ドライヤーでしっかり仕上げる。
すると!!
🌿髪にハリや艶がでます。しっとり髪が落ち着く方も。
🌿白髪部分には、ヘナの色(オレンジ色)が入る事で白より目立たなくなります。
白髪の場所によってはハイライトをしているように筋状に色が入り素敵になる方も♪
🌿固まって白髪のある部分は、オレンジ色が目立ちすぎる場合があるので
その場合は藍を混ぜてブラウンにする事ができます。
(藍については、以下に説明があります)
🌿頭皮の皮脂汚れもとるので、続けていくうちに癖毛が治ってきた!という方も多いです。
どんな方におすすめ?
なんといっても、ケミカルフリーの自然素材だけで、
✨髪を艶やかにしたい方
✨うねりのある癖毛で、悩んでいる方、
✨白髪にほんのり色を入れたい方。
✨化学染料のカラー剤で皮膚が被れる方
(ヘナや藍が合わない方もごく稀にいますので注意を パッチテスト必須)
✨湯シャン生活で、定期的に頭皮のクレンジングをしたい方
ヘナの選び方
インド原産のアーユルヴェーダハーブでもあるヘナですが、
日本で販売されている商品は、40種類ほどあるのではないでしょうか?
産地も、インドの他に、モロッコ、タイ、台湾などでも栽培されています。
10年ほど前からは、日本でも南の地域(沖縄や離島など)では
ヘナの栽培が始まり、ここ数年で、国内の農園さんから
国産100%のヘナや藍の商品もでています。
どこのメーカーがいいの? どう違うの?
と多くの質問をいただくのですが、海外産、国産とも
植物としては、同じヘナなのですが、
育った土地の土壌、PH、水、太陽、風、有機物(牛の)の有無、
収穫した後の方法、葉の洗浄の有無、乾燥の方法、酵素の量、
粉砕の細かさ、粉砕方法と回数、商品化するまでの温度管理、方法、値段などなどが異なるようです。
びとのわでは、
2015年頃より生産者さんとの長いご縁から沖縄産オーガニックヘナを
使用していますが、
香りも優しくダマにならずなめらかでお客様にもとても人気があります。
それぞれご予算なども異なると思うので
まずは是非、インド産も国産(琉球ヘナ、沖縄ヘナ、国産ヘナなどで検索)も
、色々な商品を試してみるのが一番です!
Amazonでも自然食料品店でも、今は色々なヘナを購入できます。
藍(インディゴ)のおはなし
藍の役割
ヘナと同じく髪を染める事ができる
藍(インディゴ)も同じ頃に日本に入ってきて
今は商品もたくさんあります。
まさに、髪の藍染めですが
使い方は、ヘナと同じようにお湯で解いてペーストにしたものを
塗布し、時間を置いて流します。
基本的には、
藍だけ単品で使う事は稀で、
ヘナと藍を1:1などでブレンドして1回で染める方法が一般的です。
何より藍の役割は、
白髪の多い方がヘナだけを塗ると
白髪部分がかなり派手なレッドオレンジになってしまう
ので、藍をブレンドすることで、白髪部分をブラウンにできるという
色味調整の役割があるのです。
例えると
オレンジ(ヘナの色)のセロファンに、ブルー(藍の色)のセロファンを
重ねるとブラウンになるという原理です。
<木藍とタデ藍>
<木藍について>
発色も良くヘナにブレンドして使うことで、
白髪の多い方の場合は、ヘナのみですとオレンジ色が目立つのですが
この藍を1:1などにブレンドしてペーストで染めると白髪部分が
ブラウンに変化し
落ち着いた髪色を愉しむことができます。
ただ残念なデメリット点としては、
木藍(インド藍)に髪のトリートメント効果はほぼありません。
量や回数によっては、重なった部分にごわつきがでてしまうこと、、、
そして、
マメ科の植物となるので、アレルギーがでて
個人差がありますが草かぶれのように
頭皮がピリピリチリチリしたりむずむずしたりする方もいます。
植物アレルギーの方はもちろん
皮膚が敏感な方は事前にパッチテストが必須です。
(メーカーによっては、テスト用を販売してくれると思います)
化学染料のケミカルカラー(白髪染めなど)が無理な場合は
このヘナ&藍ブレンドしかブラウンにする道がないのですが
初めての方はくれぐれも無理せず、
最初は部分的にのみ塗布、放置時間を20分など短めにして試す、
または
サロンでも頭皮にべったりつけないように根本をさけて塗布してみるなど、
少しづつ様子をみてお使いになるとより安心です。
<タデ藍について>
タデ科の一年草、日本古来の藍であり、日本全体で栽培されていますが、
高知の生産者さんが唯一特許をとり、
髪に使えるよう開発し商品化されています。
木藍と同じように、ヘナにブレンドしたりして使いますが、
色の調整だけでなく、タデ藍は頭皮や髪の毛にも素晴らしい薬効があります。
ポリフェノール 抗酸化作用
インジコ/ インジルピン 粘膜治癒作用
トリプタンスリン 抗菌作用
トリプタンスリン 抗アトピー作用
葉酸 育毛効果
そして、ハリやコシを出し、髪の保湿、トリートメント効果もあります。
又、タデ藍のパウダーは
木藍とは異なり、葉を収穫し乾燥した粉を水で練りペーストにするだけで
染まるわけではありません。
発色させる為の工程が、木藍とは全く異なり、複数の工程を経て大変な手間と時間をかけ
出来上がっています。
少人数の生産者さんが製造してくださる貴重なパウダー素材ですので、
高価になりますが月日をかけ特許を得ているタデ藍の素晴らしさを考えると納得できます!
びとのわでは2014年頃より生産農家さんとのご縁をいただき、
早くからメニューに取り入れています。
トリートメント効果も高いのでクセ毛の方には髪がしなやかになるととても好評です^^
これまで木藍だと、皮膚に合わない、又は 髪がバサバサするとお悩みの方には、
サロンとセルフを交互に3週間づつこまめなセルフケアにも向いている藍です。
ヘナ&藍(インディゴ)ブレンドの使い方
ヘナと同じで、パウダーをよく混ぜ、ブレンドしたペーストを作り、髪に塗布し、
1時間程放置して、洗い流します。
(木藍をブレンドする場合は、アレルギーなどのリスクを
考え長くても1時間以内にする事をおすすめします)
ヘナと藍を1:1にブレンドするとブラウンになり、
ヘナを増やすとライトブラウンに、
藍を増やすとダークブラウンになります。
年齢と共に、白髪が多くなってきた場合は、
あまり暗めに染めてしまうと新しく生えてくる白髪がより目立ってしまう事や、
お顔の表情がキツく見えてしまうなどデメリットもありますので、
徐々にダークブラウンから、ブラウンへ、ライトブラウンへ、
最終的にはグレーヘアーへというように明るめにしていく事がストレスなく楽しめる方法です^^
<注意!> 藍ブレンドを希望の場合は
そして、髪に、皮脂や油分が残っていると染まりが悪くなりますので、
ブレンドした場合は、事前にコーティング剤のない無添加のシャンプーなどで、
油分のない素髪の状態にしておく事も大切です。
(シャンプーやコンディショナー(シリコンなど)によっては髪が
コーティングされてしまい上手く染まらない事もあります
ヘナも藍も色が入らない!という方は、特にお使いのシャンプーの
コーティング剤などを確認しましょう。ジメチコンなどは
染毛力を邪魔してしまいますので。)
又、
藍は酸化の作用により、4日間かけてゆっくり発色する特徴があり、
白髪部分にヘナ&インディゴ1:1のブレンドしたペーストを塗布&加温しても、
初日は薄いブルーになり、
2日目は薄いブラウン、3日目にブラウン、
というように、少しづつ色が発色し変化します。
ですので、4日目以降の色をみてブレンドの割合を
判断されると良いと思います。
ヘナや藍をした後は何で洗うの?
ヘナや藍ブレンドの後には、
まず2〜3日位湯シャン、または
洗浄力の強いシャンプー剤や石けんよりも、
程よい洗浄力のインドハーブや和ハーブでの粉シャンプーが
一番のおすすめです。
なぜなら、藍は数日の間は発色効果が残っているので
落としてしまうのは勿体無いのです。
洗浄力の優しいアミノ酸シャンプーでもよいのですが、
コーティング剤の入っているシャンプーですと、
いつのまにか髪をコーティングしてしまい、
次回のヘナ&藍(インディゴ)が
入りずらくなる事もあるので、それだけは気をつけてくださいね。
グレイヘアとゆるヘナ
卒ヘナとグレイヘア
ヘナや藍での白髪染めを
10年20年と長く楽しんできた方も多くなってきて
そろそろ、卒業してもうグレイヘナに移行していきたいな〜
という方も増えてきました。
グレイヘアへの移行方法としては、
*ベリーショートにして、一気にグレイヘアに!
*少しづつ毛先を切り、帽子やウィッグを使いながら
グレイ部分を伸ばす。
というのも一つですが
徐々にさよならしていく方法もあります。
その場合の手順としておすすめなのは、
ゆるヘナ♪
白髪が多くなってきた場合は、
*暗めのブラウンを少しづつブラウン→ライトブラウンへと
変化させていき、自分の眼を明るい髪色に慣れさせていく。
*加温時間や放置時間を短縮させてしっかり染めず、
「ぼかす」程度の
色味にして、あえてムラに染めて、明るい髪色と白髪部分を出していく。
という風にしっかり染めない!のが ゆるヘナ♪
やり方は
緩めに溶かしたヘナ&藍ペーストをささっと全体に塗り、
キャップをかぶり15分ほどで流してしまいます。
あえてちゃんと染めない事で、ムラなグラデーションができ
自然なハイライトのような風合いを作る事もできますし
新しく生えてくる白髪も目立ちにくいので、
ストレスも減ります^^
白髪90%の方で、うす〜〜いヘナを入れて
かっこいいブロンドのような感じにしている方もいますし、
それぞれセルフで自分色を愉しむ方も増えてきました。
尚、
今流行りのブリーチを使う「白髪ぼかし」や
ハイライトで白髪を生かしていく方法も話題ですが、
ベースにヘナがあるとブリーチが効かない、
又ブリーチとカラーによるダメージが大きい、
などデメリットも多くあるので
よくカウンセリングを受けてから
検討してくださいね。
グレイヘアは、
うねり癖や乾燥で、艶感をだすのが
難しい方もいらっしゃいますが、
洗浄しすぎないように和ハーブなどで洗ったり、
食事や栄養も大きく関係しているので、
髪の潤いと艶とハリの為には
上質なタンパク質やミネラルをしっかりとり、
毛穴を詰まらせないように油が少ない素朴な和食を
ベースにしていくと、年齢が上がっても美しい艶髪を
保っているお客様は
沢山いらっしゃいますので是非、楽しんでみてください。
美と農と和を愉しむ!
このなが〜〜いページを最後までお読み頂き
有難うございました!
サロンでは日々ご来店されるお客様から、
沢山のご相談を受けているので、
HPをご覧くださった皆様や、遠路の皆様にも、
少しでもシェアできればと思いこのページを作りました^^
ただ髪の状態にはかなり個人差もありますので
本来は対面にて髪をみせて頂く事が
一番的確なアドバイスができますので、
ブラッシングケアや、ハーブケアや癒しメニュー、
ヘナケアなどをしてみたい!など
のご希望があれば、是非びとのわへサロンへお越しくださいね♪
お会いできます事を美容師一同楽しみにしております🌿